目次
自分自身を表現できている人の生き方を真似すればマイナス感情は消える
あなたは滅多に怒らない穏やかな人に憧れますか?
それとも何に対しても反論できて頭が良さそうな人に憧れますか?
人間にはミラーニューロンとういう神経細胞があります。
この神経細胞は相手を鏡のように映して学んでいく機能をもっています。
赤ちゃんが母親の行動を真似るのもこのミラーニューロンの働きです。
あなたがよく目にするあのひとは、あなたにとって腹が立つひとですか?
それともよく目にするのは明るくて優しく穏やかなひとですか?
真似るならどちらを真似ますか?
よく笑い、明るく、穏やかな人の方が精神的負担は少なく、一度きりの自分自身の人生を有意義に過ごしていると言えます。(プラス感情)
一方、反論できる人や批判的な人は鋭い観察眼や凡人では思いもつかないような視点から相手を攻撃して論破するので頭が良さそうにみえますが、人生を有意義に過ごしているかという点においては必ずしもそうとは言えないと思います。(マイナス感情)
批判をする人は常に相手の事を考えて行動しています。
相手を攻撃することに没頭してしまう感情がマイナス感情です。
あなたもマイナス感情で立ち向かうと磁石のマイナスとマイナスが反発しあうのと同じで、相手の嫌なところばかり考え、お互いが清々しい気分にはならず、嫉妬や恨みや憎しみが心の中に居座ります。
たった一度の貴重な人生を批判するために相手のことばかり考えるのっておかしいと思いませんか?
相手を打ち負かす、論破するのはカッコよく見えます。
頭いいぁと思います。
でも、それって幸せな人生なんでしょうか?
幸せな人生って人それそれかもしれませんが、相手のアラを探して重箱の隅を突くための準備をしたり、攻撃するための材料を探し回るより、美味しいものを食べて、楽しく会話して、美しいものを愛でる方が人間らしい人生だとおもいませか?
批判したくて批判したくてウズウズして自分を制御できず、論破して相手がヘコむのを見て優越感に浸ることがなによりの快感ならそれもいいでしょう。
でも、多くの人は相手を攻撃することに人生をかけるより、もっと他にやることがあると感じるはずです。
マイナス感情での勝ち負け
それでも人間は相手を打ち負かす、論破することに快感を覚えるので、言い争いになると
「絶対勝ってやる!、こいつに負けるもんか!」と思ってしまうものです。
そんなこと思わない?
そんなあなたはすでに人生を謳歌しています。そのままでいいです。
「私の主張を飲んでもらう!」
「私が正しい!(相手が間違ってる)」
なんて心のどこかで思って言い争いをしたことが一度や二度あるんじゃないでしょうか?
そんな議論、批判合戦をして勝利した時あなたは
「やった!勝った!めっちゃ気分いい!」って思いましたか?
論破したのに何となく気分が晴れない気がしませんでしたか?
この時あなたは相手を言い負かす事に夢中になっていますが、本来の戦っている目的は
「自分の主張を聞いて欲しい(認めて欲しい)」だったのに、いつの間にか
『相手に負けない、相手に勝つ』が目的になってしまっているのです。
相手があなたの言い分に負けてもあなたを認めた訳ではないのでスッキリしないんです。
人は不満を持ち、思い通りにならないことに腹を立てる
人間誰しも不満はあるし、何でも思い通りになれば楽だと思うものです。
でも、世間はそう簡単にはいかず、思い通りになることなんてほんの一握り。
それでも思い通りになることが一握りでもある人はまだいいのかもしれません。
そして、ひとは思い通りにならない時に怒りを覚えます。
何に対しても批判する人は、常に世間を自分の思い通りに動かしたいという欲求が果てしなく大きいのです。(王様気質)
相手や世間が思い通りに動くまで批判はやめませんし、思い通りになるとまた別の不満を探してさらに相手を攻撃することを繰り返しますが、そこには攻撃する人の恐怖心が隠されています。
思い通りにならない時に怒る人というのはそこに恐怖を感じている小心者の証しなんです。
怒りという感情は恐怖心の上に立っています。
人間は恐怖によって心がかきみだされ、その恐怖を怒りへと変換することで恐怖心を克服しようとします。
子供が欲しいおもちゃを買ってもらえずに地団駄を踏むのは
おもちゃを買ってくれない親の愛情が不足していると感じた恐怖心から、地団駄を踏んで怒ることでその感情を親に伝えています。
あなたも経験ありませんか?
そこですぐにおもちゃを買ってもらえたとしても何となくすぐには喜べなかったんじゃないでしょうか?
友達と些細なことで喧嘩してあなたは一歩も譲らなかったのに相手があなたに合わせて譲ったとしてもあなたは心の底から嬉しさがこみ上げてこなかった事を覚えているはずです。
争いからは何も生まれないとはよく言ったもので、一方的な批判や要求で相手をねじ伏せてもそこには心から喜べる結果は存在しないのです。

相手を支配して自分の精神を安定させようとする
怒りに任せて相手をねじ伏せて、論破してもあなたの心は清々しく晴れ渡らないのは、相手を支配することが目的ではないからです。
口論になった時のあなたの要望は「自分を認めて欲しい、わかってほしい」だけ。
それなのに、攻撃して勝つ事を目的にすり替えてしまったために、相手を支配しようとしてしまう。
支配できなければ怒りをぶつけて相手をねじ伏せようとしてしまう。
相手をねじ伏せて気分が晴れるかと思いきや、なんか後味の悪さだけが残ってスッキリしない。
あなたの心を安定させるのは相手を言い負かすことではなく、あなた自身があなたの人生を歩めるかどうかにかかっています。
相手を言い負かすために、あなたは相手のことばかり考えている事に気づいていますか?
「あいつがこう言った、あいつがこうした、あいつが、あいつが」
と相手のことばかり考えてせっかくの貴重なあなたの人生を「あいつ」が支配してしまっています。
これではあなたの精神が安定するはずがありません。
だってあなたの歩む人生なのにあなたの人生に「あいつ」が入り込んで一緒に歩んでしまっているのですから。
ひどい場合はあなたの人生にあなたはいなくて「あいつ」だけがいるなんてこともあるかもしれません。
あなたの人生から「あいつ」を排除しないとあなたの人生は歩めません。
あなたが、あなたの人生を歩めば精神は安定して人生を謳歌できるようになります。
排除をしてもあなたの心はやすらがない
あなたの人生が「あいつ」中心になっていないか?
あなたの心から「あいつ」を排除できないか?
実は「あいつ」を排除しても心が休まらないのがこれまた厄介なんです。
排除することなんてなかなかできるもんじゃない。
排除をしようと意識してしまうことで「あいつ」はあなたの中でどんどん大きく膨れ上がってしまいます。
ではどうしたらいいのか?
それはあなたは自分のことだけを考えて自己中心的に物事を考えるようにすることで自然と「あいつ」をなかったことにできていきます。
相手ではなく自分を中心に考える
「自分を中心に考える」というといわゆる『自己中』を連想してしまうかもしれませんね。
自己中って周りに迷惑かけるとよくないけど、周りに迷惑かけず自分自身の内なる心に向かって自己中を発揮すれば周りに迷惑をかけることなく自己中になれます。
何言ってんだ?状態ですよね。
あなたは今まで自分のことは置いといて「あいつ」のことばかり考えていました。
何より「あいつ」中心に生きてきました。
いつも反発して、口論して、時には無視してと攻撃して相手に勝とうとしてきたかもしれません。
もしくは、わがままも言わず、反抗せず、批判せず、ただただ自分を犠牲にしてきたのではないでしょうか?
自己犠牲は素晴らしいのですが、時と場合によります。
自分の感情を殺すこともマイナス感情です。
あなたの人生ではあなたは主人公です。
主人公なんだからあなたの希望や理想に沿ったシナリオで物語をすすめなければならないはずです。
あなたは今までとてもがんばってきました。
そんなあなた自身をあなたが褒めてあげてください。
耐えて、耐えて、耐えるいているあなたを否定せずに愛してください。
誰も愛してくれなくても自分だけは自分自身を愛してあげてください。
あなたの人生ではあなたが主人公で永遠に「あいつ」は存在しない
傍若無人で自己中の人って好き勝手生きているとおもいますよね?
周りに迷惑をかけるような自己中は良くないけど自分に対して、自分ワールド、自分の人生の物語における自分自身のキャラクターを自己中にするなら他人に迷惑をかけることはないはずです。
あなたの人生の物語に登場するあなたは幸せになるべきで、「あいつ」を主人公にしてあげる必要も「あいつ」を優遇してやる必要はありません。
他人に迷惑をかけずに自己中を実行するには
「あいつ」を分析しないようにして戦わず逃げてください。
「私の人生ははおいしいものを食べて、楽しく過ごし、美しいもの、面白いことに溢れて誰もが羨んでいる」と考えるようにしてください。
「あいつ」に勝つために「あいつ」を分析し情報を集めだすとあなたは「あいつ」に支配されてしまいます。
そして「あいつ」との戦いを引き寄せてしまっているのは自分かもしれないということも自覚しておく必要があります。
愛されるよりも愛したい本気で
キンキキッズの歌に「愛されるよりも、愛したい」というタイトルの歌があります。
「愛される」ということは相手の行動を待つことです。
一方「愛する」ということは自分から行動することです。
自分の行動には責任があり実際の行動にはメリットもあればデメリットもあります。
デメリットは印象深く残り「愛する」ことを選んだために損をしたと思いがちです。
それでも自分を責めないで「私は十分やった」「愛する」ことができたと褒めてあげてください。
頭で褒めるのではなくきちんと声に出して自分を褒めてあげてください。
『「あいつ」のせいで私は不幸になった。
でも私は自分自身の人生を歩むために割り切って楽しく過ごそうと決心した。そんな自分は素晴らしい、愚かな人間にはできないことができる私はすごい!』と。
自分で自分を攻撃して自己嫌悪しないでください。
私は素敵で素晴らしい人格者!だと声を出して自分自身をほめちぎってください。
やがてあなたの言葉は言霊となってあなたの環境を変えていきます。
マイナス感情に支配された世界にいればそれに見合った環境が形成されてその中で生きることになります。
相手が悪かろうが自分が悪かろうが、そんなの関係ねぇ!
誰が悪いとかそんなことを分析しても事態が悪化こそすれ、好転するわけではありません。
面倒な事態はさっさと終わらせて次に進むべきです。
感情的になろう
強烈なストレスにさらされ続けると人は感情を抑制するようになります。
心が強い人というのは感情を抑制する人ではなく、自分の感情に素直でマイナスなことは考えず、相手に感謝できる感情を持っているひとです。
長い行列ができているスーパーのレジであなたはレジ係に「ありがとう」と言っていますか?
コンビニで袋詰めしてくれた時「ありがとう」と言っていますか?
あなたの話を聞いてくれる人に感謝の気持ちをもっていますか?
あなたは勝てる
無関心は優しさではありません。
無知であること、無関心であることがかえって優しさに見えることがあります。
会社で誰かがパワハラされていても火中の栗を拾うことなく見て見ぬふりをして安泰に過ごす人が優しい人でしょうか?
本当に優しい人は火中の栗を一緒に拾ってくれます。
善人というのは損得勘定抜きで行動し、感謝の気持ちを伝えられ、自分を愛しているひとです。
こういう人のところにはそもそも争いはおこりません。
「ムカつく相手に勝ちたい」と考えてしまうのは仕方がないことだと私も思います。
でもこれまで説明したようにマイナス感情で相手と接すると相手もマイナス感情でやり返してきます。
そしてくだらない低レベルの争いが生まれてあなたも相手もイライラしてムカつくだけ。
だから賢いあなたがプラス思考になって、異常者の「あいつ」との格の違いを見せてあげましょう。
あなたがプラス思考になればあなたの勝ちです。