毒親

環境は大事!クソ人間になってしまったのは毒親の影響でした

毒親は父親か母親のどちらかが毒親である場合と

片方の親が毒親である場合とで環境は大きくことなります。

 

私の場合は父親が毒親だと思っていたのですが、実は母親が毒親でした。

目次

毒親に育てられて

私は長らく毒親の影響下にあったのに毒親に育てられていたことに気づくことができませんでした。

毒親に育てられていたことに気づいたきっかけは父親の死でした。

私の父親は中卒なので勉強が全くできません。

語彙力も少ないし計算も弱い。

勉強ができない子がすすむ道はいつの時代も同じで、父親もキッチリ不良少年だったようです。

大人になっても不良を引きずっていたのですが、かといってホンモノにはなる勇気はなかったみたいですが、憧れはずっと持ち続けていました。

好きな映画は任侠ものや戦争やギャングもので、街を歩くときは肩で風を切るように歩いていた人でした。

 

そんな父親の仕事はサービス業だったので基本土日は仕事で、平日も帰りが遅く父親とはほとんど顔を合わせることがない関係性でした。

土日に家族ででかける友達をうらやましく思っていました。

 

父がたまの休みに家にいると横柄な態度をとったり、ささいなことで怒鳴ったりする姿をみていていたので父親に対しては苦手意識とか恐怖心がかなりありました。(今ならDVだと言われるレベル)

 

そんな父親が早くに亡くなって遺品の整理をしている時に私は父親が書いた小さなメモ紙を見つけました。

 

そこには

 

「娘に何もしてやれなかった事に無力さを感じている、あとはよろしく頼む」と

 

それまで恐怖と憎しみの対象としかみていなかった父親の本心を知ったことで言いようのない罪悪感とサイコパスのような考え方しかできなかった自分自身への恐怖心などが溢れ出し涙が止まりませんでした。

 

私は異常者であると自覚していました

私は今でも自分はサイコパスの素質が十分あると確信しています。

自分自身がサイコパスかもしれないと深く自覚していることでとんでもない行動をすることはありませんでした。

父親が893に憧れていた姿を観て幻滅していたし、母親に対して横柄だったし、すぐキレる人だったし暴力もふるわれていたので大嫌いでした。

 

大嫌いでも一つ屋根の下に暮らす家族なので不本意でも行動や思考が似てしまいます。

 

私も父親のDNAを受け継いでいるんだという自覚をもつようになったとき恐怖を感じました。

 

「わたしもああなってしまうのか・・・?」

 

絶望を味わいながら反面教師となるよう私は自分で努力して父親のようにはならないようにしよう!と思って生きていきました。

 

それでも親の呪縛は強烈なもので、ふとした瞬間に父親のダメな部分を私自身に感じることがあります。

 

努力して勉強はしました。

 

でも両親共に中卒で遊び人だったため私の脳細胞のポテンシャルは普通のひとより悪い。

 

いくら努力しても勉強しても普通の人と同じかちょっといいくらいにしかなりませんでした。(あとからわかったことですが、私の勉強のやり方はものすごく非効率でした)

 

努力しても結果が出ない、家にいるとき何をしても怒られる。

こんな状態で小学生期を過ごした私は中学で完全に自分が異常だと知ることになります。

 

人間として感情が欠けてしまった

中学に入り皆がスポーツや勉強や恋愛に熱中する中、私には何もなかった。

運動神経はかなりよかったのに集団行動が気持ち悪いと感じてしまいチーム戦のスポーツは苦手でした。

かといって個人技のスポーツは辛そうなのでやりたくない。

だから私は美術部に所属しました。

 

子供の頃から絵だけはうまかったので美術部を選んだのですが、他の部員のうまさに自分の絵がいかにレベルが低いかを思い知らされました。

そこそこ上手にかけるし本物そっくりに模写もできるそれなのになんか違う・・・

 

その何かは、私の絵には感情がなかったのです。

 

私の絵は緻密で上手いのですが、感情がなかったのです。

 

他の人の絵には訴える何か、気持ちや感情がありました。

 

そのとき私は自分に感情が足りていないことを知りました。

 

でも決して無感情ではないんです。

嫌なことされたら怒るし、楽しければ笑うし、悲しければ泣くし。

でも私には決定的に欠けている感情があったのです。

それは他人への感情が無いということです。

 

毒親育ちの特徴として、他人に関心が持てないという症状があります。

 

自分自身のことだけで精一杯で、他人のことまで考えられないのです。

 

これは親が自分のことだけを考えて子供は二の次だった事と同じ状態です。

 

理論的に相手にこんなことしたら相手は嫌がるだろうと言うことは理解できるので、相手が明らかに嫌がるであろうことをしないようにはできます。

 

ただ、それはプログラム的な経験と判断で理解しているだけで、心で動いていないのです。

「この人はなんでこんなことで怒っているのか?」

「この人はなんでこんなことで悲しむのか?」

あのころの私は人間としての基本的感情を心で感じることが全くできませんでした。

 

自分を取り戻す方法

さて、そんなマシーンのような私も今は普通程度の心と感情を持つことができるようになりました。

希望としては少女漫画の主人公のような優しい人になりたいのですが、土台がサイコパス予備軍だったので普通の人と同程度の感覚を持てるようになったことで満足しています。

ではいったいどのようにして感情を取り戻すことができたのか?

 

それは、『環境を変えた』からです。

 

環境というのは実に恐ろしいもので、人間は何者にもなれることを証明してくれるのが環境です。

環境といっても地球環境とかそういう大きなものではなく、あなたのまわりの小さな環境であなたは変われます。

私はまず自分を変えるための環境を整えました。

自分が変われば周りも変わる。

周りが変われば自分も変わる。

この法則は見事に成立していました。

 

最終的に私は実家を出ることで大きく変化しました。

 

毒親と一つ屋根の下で暮らしていると負の環境は負のままです。

実家暮らしで一人暮らしをしたいと考えているなら引っ越しをして環境を変えることを推奨します。

 

環境が変わると性格も変わりますよ。

 

毒親でも親は親。

 

初めは寂しさもあるかも知れません。

ホームシックになるかも知れません。

 

それでもあなたの人生をあなたがあなたらしく生きるためには毒親から離れなければなりません。

 

あなたが引っ越すこと、一人暮らしをすることに毒親は賛成しないでしょう。

それでも毒親を説得して一人で暮らせるようにしてみてください。

きっと世界が違って見えるようになりますから。