カエルの子はカエル
毒親の親もまた毒親であることが多いです。
戦争を体験した世代を親に持つ世代は日本独特の価値観に支配されていて、隣近所も親戚でも友達でもみんなが同じ考えで生活していたため
「こどもは躾をしなければならない」
「こどもは親の言うことを聞くものだ」
という考えこそが子育てであり家族であると考えています。
そんな親に育てられたあなたの親もまた被害者ですが、あなたの親はそれを受け入れて疑問を感じず、戦前からの躾が正しかったと信じて疑わない大人に成長してしまいました。
戦争中や戦国時代など、戦いが生活の中心にある世界に生きている場合は毒親の性質がとても有効になります。
毒親に育てられると批判的で攻撃的な性格になる場合もあります。
この攻撃性が戦いでは絶対的に有利に働くのです。
現代の平和な日本では攻撃的な人は異端児として嫌われる存在ですが、戦争中であれば優秀な戦士になります。
あなたの両親もしくは祖父母は戦争を経験しています。
戦時中の子育てや躾は毒親が行う脅迫や服従が必要でした。
そんな家庭で育って脅迫や服従が正しいことだと信じているあなたの両親が躾という名の暴力をふるってしまうのは自然なことです。
だからと言って現代では許されない卑劣な行為です。
しかしあなたはそんな親の躾がおかしいと気づけたので毒親の連鎖を断ち切ることができるチャンスをつかみました。
毒親との縁を切る
毒親に育てられていても全く気付かず自分で家庭を持ってあなたの親がおこなってきた躾を自分の子供にも適用する人もいます。
中には自分の親が毒親であることに気づいて毒親家系の連鎖を断ち切ることに成功する人もいます。
私の場合は極端ですが、毒親の連鎖を断ち切るために結婚も出産もあきらめて一人で死んでゆくことを選びました。
私が受けた毒は心の奥深くにまで入り込み、もはや拭い去ることができないほど浸透してしまっていることを早くから自覚できていました。
男性とお付き合いしても毒親の影響と思える私自身の行動で関係がぎくしゃくすることもありました。
また、両親に彼を紹介すると、その場ではいい雰囲気になるのですが、彼が帰ってからは彼の悪口のオンパレード。
こういう親の姿を見て「自分もこの人たちのように振舞うことがあるなぁ」と客観的に自己分析できたことで私は自分の代で我が一族の血統を廃止させようと決意しました。
毒親気質の払しょくは不可能
何もそこまでして、結婚や出産をあきらめることない!
自分が十分気を付けて自分の親を反面教師にすればいい!
大げさ?極端?異常?
でも毒親の影響力は甘いものではありません。
ですが、あくまでこれは私の場合ということです。
結婚や出産しても私は絶対毒親にならない!と強く誓って立派な家庭をつくり子を産み育てている人はいると思います。
ですが、私は自分の道が正しかったと思わざるを得ない例に溢れています。
私の知り合いの毒親育ちの子育てはやっぱり毒親です。
毒親育ちの女性は男性とのお付き合いがうまくいかないことが多く今でも独身のままの人も多くいます。
毒親を甘くみてはなりません。
毒親の毒素はあなたの心の底まで影響を及ぼしているので自力でなんとかできるような代物ではないのです。
私も若いころに毒親の存在を教えてくれて、対処法を習得できていればこんな人生ではなかったかもしれません。
だから私は言いたい。
毒親を持ったことは不幸ですが、私の経験を踏み台にしてあなただけでも幸せな人生を送ってほしいです!