オールマイティー資格はTOEICです。
意外ですか?
私の長い社会人生活で実感して得た結果、絶対的なオールマイティー資格はTOEICでした。
目次
学歴・人柄重視の新卒採用
世の中には資格取得学校や講座がたくさんあります。
国家資格と民間資格には大きな差がありますが、具体的に
「〇〇の仕事をしたい」
という目標があった場合に資格が必要ならば資格取得をしてから会社を選びますよね?
弁護士、医師、会計士、建築士、教師などいわゆる「士業(しぎょう・さむらいぎょう)」などの職業に就きたいならば資格が必要ですが、民間企業の総合職や営業職、いわゆる一般的なサラリーマンであれば入社時に資格が必要とは限りません。
新卒の場合持っている資格より学歴や人柄を重視せざるをえません。
海のものとも山のものともわからない学生を社内で育てて会社の思い通りに働かせることができそうな学生が採用されます。
学歴が高いのは判断力がありそう、記憶力がよさそうという基準で使用されます。
大学のレベルがあがれば「さらに有能であろう」と判断するのが企業人事です。
履歴書や短時間の面接であなたの何がわかるというのでしょう?
実際、会社では高学歴バカがたくさんいます。
お勉強はできても大人として、人間としてどうしようもない人がたくさんいます。
そしてそんな人から出世するのが企業の法則です。
特定の資格を取得し、特定の職業に就いた新卒なら道は開けるでしょうが、そうではなかった新卒生は会社に入って絶望を知ることになるかもしれません。
そんな中、新卒の場合、必ずしも資格が必要ではないのですが転職では必要になることがあります。
日本の最悪な就活システムに資格は武器になりにくい?
学校を卒業(中退)する学生は働くのであれば企業へ就職するか起業(または無職)をするわけですが
日本の就職事情は悪名高い『新卒一括採用』をとっているので面接官は学力(卒業した学校のブランド)・コネをメインに採用判断をおこなっております。
よって新卒の就職試験では資格は決定的な武器にはならないことが多いといわれています。
私が在籍した会社では学校のランク別で集団が形成されていました。
社内で「あいつは〇〇大学だから」とか「さすが××大学」という会話が何度も聞こえてきます。
入社後、いくら有能で仕事ができても上司は自分の大学より上か下かで人物を判断しています。
上司と同じ大学であれば上司の派閥に加入できるため出世もしやすいし社内で立場が危うくなる確率も低くなります。
せっかく入社しても派閥で立場が左右されてしまうので社内で生き残るには能力を磨き有能さを発揮させる必要がでてきます。
そこで有効になってくるのが『資格』となるわけです。
なんだかんだ言っても日本はまだまだ学歴社会です。
資格より学歴がものをいう現状で学生時代に資格を取得しても就職に有利には働かないのは残念なことです。
ただ、専門職や資格がないと扱えない業務などの会社で活躍したいのなら資格は強力な武器になります。
転職に資格は必要か?
新卒で資格はそれほど有効にならない場合が多いですが、転職では相当有効です。
新卒では希望部署に配属されないこともあるので資格を持っていてもなかなか使える場面がないかもしれませんが、転職は希望の職種にピンポイントで就くための活動なので職種とマッチした資格取得は必須とも言えます。
そんな中でもオールマイティー資格なのがTOEIC(700点以上)です。
新卒でも転職でも有利に働くTOEICは社会人ならなんとか頑張りたい資格です。
専門的でピンポイントな資格で、その業種でしか生かせない資格は将来にわたって手に職をつけているようなものではありますが、それ以外の職種には対応していないので融通が利きません。
その点TOEICはオールマイティーに活用できる資格で、どんな会社でも一定の評価を得られます。
私の職場には海外関連の部署がありそこに所属している人たちは皆英語が堪能です。
海外関連の業務はすべて専門部署が請け負うのですが、私の部門でもたまに英語が必要なことがあります。
その時海外部門に依頼するのですが、英語ができる人がいれば済む簡単なことでもいちいち海外部門に仕事を依頼する手間は結構非効率です。
そんな時TOEIC700点レベルの英語力があれば部内で一目置かれたことでしょう。
大企業でいい大学を出たひとばかりでもTOEIC700点以上持ってる人は意外にもほとんどいません。
だって忙しいサラリーマン生活でTOEICの勉強を続けることはほぼほぼ不可能ですから。
語学は楽器と同じように毎日コツコツ練習しないと上達しません。
働きながら毎日コツコツ勉強なんて普通はできるもんじゃないです。
TOEICは昔の点数では評価されないので1年に1度は受験して点数を確認しておく必要があります。
TOEICで700点以上持っていれば高学歴社員より一目置かれると思います。
TOEICの勉強で必要なこと
英語は学問ではなくたんなるコミュニケーションの道具です。
数学や物理学などの学問ではないと考えることから始めてください。
音楽も学問的に学ぼうと思うと、とてつもなく難しいものです。
英語も日本語も学問として勉強すると、知らなければならないことが山のようにあります。
でも私たちは普通に会話できてコミュニケーションがとれます。
TOEICはコミュニケーション能力を問うテストなので、英語を学問的に勉強することは効率的ではありません。
知っていて損はないことを学ぶことはとてもいいことです。
もちろんTOEICの点数アップにもつながります。
でも、転職活動や今の職場でなるべく早く点数をアップさせたいなら効率よく勉強する必要があります。
まず確実に必要なことは英語を聞き取る耳を育てること
単語や文法は中学・高校で習ったので忘れていても思い出せる基礎知識を持っています。
でも英語を大量に聞くことは多くの人の場合ほとんどないと思います。
洋楽を聞くとか洋画をたくさん見る人なら英語に触れているかもしれませんが、仕事で忙しいサラリーマンにはなかなかむつかしいです。
通勤中に英会話を聞いてもTOEICには役立たないのが現実です。
では結局何がいいのか?
それは英語を母国語としている子供が聞いている英語を大量に聞くことです。
子供向けの英語をたくさん聞くことで少しずつ耳がなれていきます。
いきなり大人の会話を聞くより子供の会話の方が基礎練習になります。
楽器を始めるときにドレミから覚えるのと同じです。
英語に慣れていない人の耳は子供と同じですが、子供なら吸収力が高いので短期間で完成されます。
しかし、日本人の大人にはそれは不可能です。
なので、子供レベルの文章を大量に聞くことがじつは近道なんです。
通勤電車やバスで手軽に大量の英語を聞くなら圧倒的に「audible」でしょう。
もっと基本的なこと
「audible」で大量の英語を効率的に聞くよりももっと基本的なことから遠回りしてでも英語をものにしたい、TOEICで700点以上取りたいと思ったら
フォニックスを勉強してください。
アルファベットはTOEIC挑戦者なら誰もが知っていますが、フォニックスは案外知られていません。
フォニックスとはアルファベットの発音方法のことです。
たとえばアルファベットの『u』は『ユー』といいますよね?
フォニックスには色々ルールはあるのですがこれを『ア』と読みます。
「under」は「アンダー」とよみますよね?
「ユーンダー」とは読まないのにアルファベットでは「ユー」です。
この違いが日本人の英語嫌いを加速させていると思います。
「u」を読む方法はアルファベットではなくてフォニックスなんです。
これを理解できると英語が聞き取りやすくなります。
もともと聞き取れる人には不要なフォニックスですが、全く聞き取れない人はまずフォニックスから始めてみてください。
きっと目から鱗が零れ落ちると思います。